書評・読書


 

毎月10冊以上の書籍を読んでいます。

子供のころからの読書好きです。

 

皆さんの仕事や自己成長につながる書籍を選び、自分なりの書評を加えてお届けします。

 

皆さんの読書人生の参考となり、豊かな人生を過ごすことを応援していきます。


書評45

1兆ドルコーチ  エリック・シュミット(グーグル元会長&CEO)

スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、

エリック・シュミットらを育てた

「ビル・キャンベル」。

 

1兆ドルの企業価値を作ることを支援したことで

「1兆ドルコーチ」として呼ばれている。

 

2020年の1冊目として、

読もうと決めて読んだ。

 

さらに、ワークショップ仲間の読書会

Active Book Dialogで、

同じ月に2回読んだ本書。

 

1兆ドルコーチ ビル・キャンベルが、

コーチに大切なこと、

チームに大切なこと、

コーチを受ける人に大切なことを

語っている。

 

少し長くなるが、本書が語る大切なことを

共有したい。また実行していきたい。

 

『人が全て』

 

・どんな会社も、成功を支えるのは人だ。

 

・マネージャーの一番大事な仕事は、

 部下が仕事で実力を発揮し、成長し、

 発展できるように手を貸すこと。

 

・マネージャーは、

 「支援」「敬意」「信頼」を通じて、

 その環境を生み出す。

 

 「支援」は、彼らが成功するために、

 必要なツール・情報・トレーニング・コーチングを提供すること

 彼らの能力開発のために努力し続けること

 

 「敬意」とは、一人ひとりのキャリア目標を理解し、

 彼らの選択を尊重すること。

 

 「信頼」とは、自由に仕事に取り組ませ、

 決定を下させること。

 彼らが成功を望んでいることを理解し、

 必ず成功できると信じること。

 

 

「部下をやる気にさせ、与えられた環境で成功させる」

 

・独裁者じゃない、ああしろ、こうしろと

 指示するのじゃない

 

・同じ時間を過ごして、

 大事にされていると部下に実感させろ!

 

・耳を傾けろ! 注意を払え!

・人を大切にするには人に関心を持つ

・人全体を受け入れる:

 仕事とプライベートは切り離せない

 

・人材育成は千差万別、人に向き合え

 

・チームをコミュニティにする

 

・現場の士気が全て

 

 

「優れたコーチは、人を良くする方法を考えるのに時間をかける。

 いつも部下・クライアントの成功を気にかける」

 

「ありのままの自分をさらけ出す」

 

 

「心理的に安全なチームを作ること」

・建設的な意見の対立は歓迎する

・チームメンバーが安心して

 対人リスクを取れるという共通認識がある

・ビジョン・目的に従い、ありのままのことを話し、

 行動しても、受け入れられる

 

 

「成功を測る尺度」

・企業が成功するために、

 チームコーチングを組織文化に取り入れる

・特に経営層へのコーチが必要、

 孤立を覚える経営者にこそ、コーチが必要

・経営層をコミュニテイとして機能させる

 

「チームファースト」

・チームを最適化すれば、問題は解決する

 全員がチームファースト

・問題ではなくチームに取り組む

 適切なチームを適所に配置、ペアで解決させる

・俊敏であり、思いやりのある

 マネージャー・リーダーが

 パフォーマンスの高いチームに必要

 

「コーチャブルな資質(人)」

=コーチを受ける人に求めること

・正直さ

・謙虚さ

・あきらめず努力を厭わない姿勢

・常に学ぼうとする意欲

 

「正しいプレーヤー」

知性面:すばやく学習する能力、

    厳しい仕事を厭わない姿勢

心理面:誠実さ、グリット(困難にあってもくじけない)、共感力、チームファースト

 



書評44

つながり 社会ネットワークの驚くべき力 ニコラス・A・クリスタキ

社会的ネットワークがもたらす、

私たちの生活への影響力を研究し、

考察した書である。

 

 

社会的ネットワークの基本的性格は、

1. つながり・絆

2. 伝染ーつながりを通して流れていくもの

 

 

社会的ネットワークの5つの定義を定めている。

 

1. 私たちはネットワークを形づくる。

 人間は絶え間なく社会的ネットワークを作ったり、

 作り直したりしている

 

2. ネットワークは、私たちを形づくる

 

3. 友人は私たちに影響を及ぼす

 

4. 友人の友人の友人が、私たちに影響を及ぼす

 ー3次レベルの影響力が様々な事象で証明されている

 

5. ネットワークはそれぞれ命を持っている、

 それぞれ内部の人々にコントロールも認識もされない

 特性や機能が備わっている

 

 

3次までの影響の事例として、

ヘルスケア業界にいる私として興味深かったことは、

肥満の伝染、喫煙の伝染である

 

肥満者の、友人の友人の友人は、肥満者であることが多い。

非肥満者も同様。

 

喫煙行動も同様。

 

 

私がアメリカのフロリダ州に仕事で訪れた時、

大きなレストランのお客の80%が肥満であり、

肥満者のソサイエティが形成されていると感じた。

 

 

また、私が転職したある会社は、

あまりにも喫煙者が多かった。

 

男性の70%は喫煙していた。

 

 

本書に戻り、幸せの広がりについての

マサシューセッツ州での研究が記載されている。

 

ある人が幸福だと、

1次の友人の15%が幸福を感じる。

 

2次 友人の友人の10%が幸福、

 

3次 友人の友人の友人の6%が幸福と感じる。

 

2次ー3次となると

指数関数的に人数が増えていくので、

幸福な人の数の輪が広がっていく。

 

本書では、さらに、

創造性を高めて、

成功に結びつく方法が記載されている。

 

それは、強い絆と、

弱い絆を混じり合わせることである。

 

1次と、3次。

 

つまり友人(1次)と、

友人の友人の友人(3次)が、

交じり合うと、

 

新しいアイデアが生まれやすくなり、

成功につながる。

 

新しいアイデア、

新しいビジネスを成功させるには、

 

知っている人ばかりという1次的つながりに加えて、

3次的つながりとの絆を大切にしていく成功事例が

数多く記載されている。

 

今までのネットワークに加えて、

新たなネットワークを築く重要性を

感じた書でもある。



書評43

レジリエンス  ハーバードビジネス編集部

レジリエンスとは、日本語では「再起力」と言われ、

 

・大きな困難から立ち直る力

・複雑な変化への対応力

 

ハーバード・ビジネスレビュー編集部の

 

EI(Emotional Intelligence)シリーズ 5冊目です。

 

2019年は、災害が多い一年でしたね。

 

災害からの立ち直りは、自分ではどうしようもなく

発生してしまった困難からの立ち直り。

 

災害のあるなしにかかわらず、

時代の変化が激しい現代には必要な能力として

注目されています。

 

 

レジリエンス がある人が有している能力とは、

 

・現実をしっかり受け止める力

・「人生には何らかの意味がある」という強い価値観・信念

・超人的な即興力

 

 

レジリエンスがある人は、

置かれた環境から意味を見出すことができる人。

 

身近なもので、そばに必要な素材やツールがなくても

即興的に、必要なもの・代替品を創り出すことができる人。

 

レジリエンスを高めることは可能である。

 

そのトレーニングとして、

以下のことが挙げられている

 

・マインドフルネス

・日々の中でポジティブなものに目を向け、感謝の念を抱く

・ポジティブなことを記録する・書く(ノート、メモ、日記など)

・失敗から学ぶ (ポジティブな学びを出す)

・ポジティブに感じる、幸せを感じる場に人を巻き込む

 

マインドフルネスで、今ここに集中し、

 

困難な環境下、複雑な変化の中でも、

様々な場面で、ポジティブなところを見つけ、

 

ポジティブなところに人を巻き込んでいくことで

 

レジリエンス:再起力が、一人から複数へと

広げていくことができる。

 

レジリエンス 再起力にも、影響力があり、

レジリエンス 再起力を有した人が、

その周囲に広げていくことができるのですね。

 

さまざまな復興を見ていると

確かに!と感じます。

 

私の中にも必ずあると信じている

レジリエンスを周囲に広げていきたいなと

感じました。

 

 

(マインドフルネスは書評39をご覧ください)



書評42

キレる! 脳科学からみた「メカニズム・対処法・活用術」中野信子

著者は、東京大学大学院卒業の

脳科学者、医学博士。

 

今までにも数多くの脳科学と

人の行動についての書を著している。

 

 

ヒトは、「怒りやイライラ」の感情を

誰もが起こす。

 

「怒りやイライラ」は、ヒトであれば、

誰でも感じる自然な感情。

 

自分を守るために、すでに脳に組み込まれた

メカニズム。

 

敵や獲物と戦う、あるいは避けるという

原始の時代から、

 

闘争と逃走のための

エネルギーを高めるための

必須の感情。

 

したがって、怒りの感情と付き合うことは

生きていく上で避けることはできない。

 

ヒトには、切れて良い状況があり、

賢くキレることが大切。

 

賢くキレることで得るメリットは、

 

相手に軽んじられ、見下されたり、

都合の良いように利用されたりする

ことを避けることができます。

 

賢くキレることで、

人間関係において、

自分の居場所を作り、

成功することができる。

 

 

得するキレ方は、

自分の感情を受け止め、

 

出来るだけ、相手へのストレスが小さくなる

タイミングを選ぶ。

 

損するキレ方は、

 

・瞬間湯沸かし器

・我慢を重ねての大爆発

・衝動的な行動・暴言

 

 

損するキレ方では、

相手にキレた本意が伝わらず

逆に優位に立たせることになる。

 

 

自己抑制が効かずに

起こり続けるヒトの脳は、

 

前頭前野の機能低下・萎縮が

起こっている。

 

老化で起こり、認知症の人で

怒る人に見られる。

 

また睡眠不足等の体調の悪さでも

前頭前野の機能低下が起こる。

 

逆に前頭前野の機能が強くなりすぎると起こり、

テストステロンの働きが活発になる

思春期の男子が、キレやすくなる。

 

一方、愛情ホルモンとよばれる

オキシトシンの働きによっても

怒りが発生する場合がある。

 

愛情ホルモンーオキシトシンによる

外集団排除のバイアスが起こり、

 

パートナーや子供の行動が

許せないとの怒りが発します。

 

 

キレる人との付き合い方は、

 

相手に踏み込まれない領域をきちんと示す。

 

キレる人に恐怖や不安がある場合は、

少しずつ慣れていく「系統的脱感作」という

方法を用いる。

(持ち物は怖くないなど)

 

キレる人の、人に対応するのではなく、

キレているものなどに反応して

怒りの論点をずらす(高等テクニック)

 

 

怒りがなぜ起きるかの

メカニズムを知ることで、

 

怒りとの付き合い方、

対処法を見つけることができる。



書評41

月を見てパンを焼く パン職人 塚本久美

月齢で働くというパン職人、


月齢ゼロ〜20の間はパンをつくる時間


月齢21〜28は、パンを作らず、

生産者や食材との出会いを求めて旅をする時間

 

ドイツでパンの焼き方を月齢で調整することから

ヒントを得て、編み出した働き方。

 

素敵な働き方と感じます。


パンを捨てないパン屋を作りたい、


店舗を持たないー

注文を受けてからパンをつくるパン屋を経営している。

著者は、どんどん飛び込んで、

行動して、チャンスを掴んでいます

著者が書いている素晴らしい言葉!


啓発書・ビジネス書の側面があります。


著者が体験から書いた、素晴らしい言葉を記します。

・人生で一番体力があるのは「今」


・自分が動けば機会が舞い込む


・自分が作ったものが

 誰かの手にわたるから価値がある


・挑戦したいことは、まず副業して試してみる


・学校で学ぶより、働いて覚える


・いい食事が、いい仕事をつくる


・全然できないことを楽しむ、

 試す前から否定しない


・ドイツのパン屋「まずはやらせてみよう」の精神が素晴らしい


・新しいパン(アイデア)は、人との出会いが運んでくる


・食・生産者を通じて、その土地を好きになる


・異業種と積極的にコラボするーパン職人の新たな働き方をつくる

 

繰り返し読むと、心に染みる言葉ばかり。

 

 

今ここを大切にして、自分にあった暮らし・経営を行い、

 

そして周囲を大切にして、新しい価値を生み出している。

 

こういう生き方が素敵だと感じています。

 

残念なのは、パンがすぐに買えないこと。

それを待つことも大切なことかと思います。



書評40

オーセンティック・リーダーシップ ハーバード・ビジネスレビュー編集部

書評39に引き続き、

ハーバード・ビジネスレビュー編集部の

EI(Emotional Intelligence)シリーズ 

 

4冊目 オーセンティック・リーダーシップ。

 

 

オーセンティック・リーダーシップとは、

 

自分の価値観をもとに、

倫理感・誠実さをもって、

一歩、踏み出すこと。

 

冒頭の早稲田大学ラグビー部監督

中竹竜二氏が、偉大な名監督の後を受けて、

 

日本一オーラのない監督といわれた

自分のスタイルで、日本一を奪回したことに

心が打たれる。

 

 

リーダーシップ論の変化は、

パワー構造の変化による。

 

昔の時代は、武力の時代。戦争に勝つこと。

このリーダーシップ論が長く続いている。

 

現代のパワー構造に必要なのは、

 

情報・知識 プラス

 

コミュニケーション力とネットワーク力。

 

 

コミュニケーション力と

ネットワーク力を高めるには、

 

自分らしさを認識し(自己認識)、

自己成長して、

 

自分を高め、

周囲を高めていく人。

 

自分をさらけ出した上で、

強みを活かせる人。

 

その強みを広げていける人。

 

認められたいという外発的動機と、

 

仕事の満足感を高めたいという

内発的動機のバランスが取れている人。

 

 

ただし、オーセンティック・リーダーシップも

用い方を誤ると弊害がある。

 

それは、自分に正直であることを

言い訳にして自分勝手に振る舞うこと。

 

 

オーセンティック・リーダーシップを

正しく用いるために、行うことは、

 

・自分がどう見られているかを常に知る

 

・一人だけの場所で、同僚の変化などに反論する

 

・別の方法・態度・言葉遣いが取ること、

 あるいは取れなかったかを考える

 

・済んだことを終わらせる、謝罪する

 

・失敗のコストを引き受ける

 

 

オーセンティック・リーダーシップを発揮すると、

 

周囲の人たちに、共鳴し・共感し、

 

周囲の人の成長を後押しすることができる。

 

周囲の人たちに役立つことが、

 

自分およびチームの成果や成長に戻ってくる。

 



書評39

マインドフルネス ハーバード・ビジネスレビュー編集部

EI(Emotional Intelligence)シリーズ 

3冊目 マインドフルネス。

 

グーグル、ゴールドマンサックス、

アップル、メドトロニック(医療系)などの

優良企業で取り入れられ、

 

企業の成功に大きく貢献している

マインドフルネス。

 

その理由と、行き過ぎた場合の弊害について、

ハーバード・ビジネスレビューに掲載された

論文のエッセンスが記載されている。

 

 

マインドフルネスとは、

「いま、ここに在ること」

「いま、ここに集中すること」

 

自分自身を、もう一度、

新しい力で満たすこと。

 

静かな力であるとともに、

 

同時にあらゆる事態に対応する

可能性を満たす力強い力。

 

 

マインドフルネスには、4つの確かな成果がある。

 

・より強い集中力

 

・ストレス下での平静の維持

 

・記憶力の向上

 

・良い企業市民である、チームワークが高まる

 

さらに、創造力も向上する。

 

脳科学で証明されていることは、

 

自己統制力を制御する、

前帯状皮質の機能向上。

 

記憶とストレス下での障害を克服する

海馬の機能向上。

 

自らの注意と行動の対象を意図的に決め、

その場に相応しくない反射的な行動を

抑えることができる。

 

記憶力が高まるとともに、

レジリエンス(逆境から再起する力)が

高まる。

 

 

マインドフルネスの反対は、

マインドレスネス。

 

一番困ることは、マインドレスネスに行動して、

 

期待外れの結果になったり、競争に負けること。

人間関係を台無しにすること。

 

マインドフルネスに振る舞えば、他者からは、

 

自分を偽らない信頼できる人物とみなされ、

人間関係に好影響がでる。

 

新しいことに目を留め、自分にとって

有意義なものにすることができる。

 

 

一方、マインドフルネスの弊害は、

 

マインドフルネスが目標達成のツールである

と理解すること。

 

とくに瞑想が、目標達成につながり、

「結果」が保証されると思われ、

 

結果がすぐに出ない場合は、

瞑想は無益であると判断さえること。

 

瞑想によって、すぐに

結果が出なくても、

 

マインドフルネス、瞑想の実践は、

 

自己のがんばりや自己の価値を否定せず、

落ち込むことなく、すぐに動け出せる。

 

瞑想ばかり行って、

次の行動が伴わなければ、

成功には近づかない。

 

 

マインドフルネスとは、

「いま、ここに集中する」

 

行動していることに集中して、

生産性が高まることである。

 

 

マインドフルネスになる方法は様々ある。

 

一番有効なのは、呼吸法。

 

また、瞑想、日誌の執筆、エクササイズ、

ジョギング、長時間のウオーキングがある。

 

1日に、数秒間 集中して耳を傾けるという、

非常に忙しく時間がないという人への

実施方法も紹介されている。

 

 

私も、毎日マインドフルネスになるための時間、

具体的には腹式呼吸を行っている。

 

仕事中にも、1日2-3分の時間を数回とる。

集中力が高まり、仕事の質と量が断然アップする。

 

ぜひ、日々の生活に取り入れていただきたい。

 

(私の講座でも、マインドフルネスの実践法を取り入れている)



書評38

人生の本舞台  尾崎行雄

1858年 安政5年に生まれ、

1954年 昭和29年 95歳まで

生きて、働き続けた

 

「憲政の神様」「議会政治の父」と言われた、

政治家 尾崎行雄の3回目の復刻本。

 

 

人生の先輩でもあり、

コーチの先輩でもある賢者から

教えていただいた著書。

 

 

尾崎行雄の言葉は、

 

「人生の本舞台は常に将来にあり」

 

 

金銀財宝などの蓄えは、

子供や他者へ渡す・譲ることができる。

 

一方、もう一つの大切な人生の蓄えである

「知識・経験」は、他人に譲るのは難しい。

 

そしていっときの停滞があっても、

蓄え続けるならば、

 

「知識・経験」は、

死ぬ瞬間が最も豊富なものである。

 

 

この大切な蓄え「知識・経験」を、

活用しないのは

 

馬鹿や狂気者を超えた、

「たわけ」である。

 

 

5060歳で隠居というのは、

鎌倉幕府から延々と続いてきた名残。

 

筋肉的労役をして、君子に仕え、

いざという時に、戦闘的勤務を行う。

これには隠居が必要。

 

 

体力旺盛な壮年時代は、

客気や邪心も旺盛で、

 

思慮分別の撹乱や

人との衝突が起こる。

 

 

一方、体力が減退してきた年輩者は、

 

客気・邪心は減り、

無益の衝突・論争も減る。

 

体力が減っても、

知識経験の増加と

差し引きすると

利益の方が多くなる。

 

 

5年でも1年でも、

自分が今までの人生年間に蓄えてきた

 

知識・経験を本当に利用して働けば、

過去年間にはできなかった

仕事ができる。

 

 

一歩先のことを考えて、

蓄えた知識・経験を、

未来のことに使おう!

 

 

本書を教えてくれた先輩とともに、

 

今まで蓄えた知識・経験を、

私が有するリソースを

 

精一杯使うことが、

人生でやりたいことであると

強く感じた。

 

 

先輩は、これからが本舞台ですよ!と

教えてくれた、その意味が本書にある。



書評37

トップも知らない星野リゾート 前田はるみ、THE21編集部

誰もが知る星野リゾート、

 

現在は国内外で40を超える

リゾート運営会社に成長している。

 

 

その成長の原動力は、

フラットな組織体制であり、

 

その現場でモチベーションを高く保ち、

自発的に行動する社員の存在。

 

社員は自分たちが

やりたいことを実現するまで、

 

粘り強く取り組み、諦めない。

 

 

そのフラットな組織体制を、

やりたいことを実現するために

 

動く社員に焦点を当て、

現場目線で書かれている。

 

 

奥いら瀬渓谷の苔プログラム、

トマムの雲海テラス、

竹島の地域の祭り見学プログラムなど、

 

実例がストーリーとなり、感情を動かす。

 

フラットな組織文化では、

次のことが起こっている

 

・誰かの指示に頼らない

 

・トップの意思決定プロセスは存在しない

 

・トップがやってみることには反対しない

 

・社長の意見より現場の意見、

 社長の発想ではなくターゲット世代の発想

 

・役割の異なるメンバーが議論し、

 理解と創造を生んでいる、

 共感・協働を生む

 

・5年後、10年後のために

 今何をすべきかを考えて取り組んでいる

 

・自分たちの行動の結果の一つが

 売り上げという指標

 

・チームを率いるディレクターや総支配人は

 立候補制度で挑戦できる(何度でも、復活もあり)

 

・働く環境は自分で選べる:

 何をやるか、誰とやるか

 

・顧客は友人、社員は家族

 

・社内ビジネススクールがあり、

 社員は自分の時間(勤務外時間)を

 学びに投資する

 

・社内の情報の流れに規制がない

 

星野は、

かつての上司は、情報を独占することで

発言内容を有利にしていた。

 

情報量の差がなくなると、

議論の優位性がなくなる。

 

その際に必要な力は、

以下の3つであるという。

 

・論理的な思考力

 

・意見をまとめるファシリテーション力

 

・意思決定の際の納得度を高める

 コミュニケーション力

 

上長の役割は、

 

情報を渡し、考えさせ、

議論をファシリテートして

妥当な案を選択すること

 

一般に、組織が巨大化すると、

フラットが失われてくる可能性があるが、

 

現場力を常に底上げし、

創造性を高めている星野リゾートは

本書を読む限り、ますます発展すると感じた。



書評36

ミーニング・ノート  山田 智恵

著者の山田智恵さんは、

青山の英会話スクールで共に学んだ。

 

とてもセンスが良い素敵な女性で、

その後、ボストンに留学、

華々しい活躍をされ、

女性のリーダーシップの分野で活躍されている。

 

挫折があったことは聞いていたが、

その後、大きなチャンスをつかむのに、

本書にあるチャンスを記載する

ミーニングノートの存在があったとは。

 

もっと早く知りたかった。

教えてくれよ!

 

と言いたくなるほど、

チャンスを掴んでいく

具体的ノウハウが詰まっている。

 

青山の英語スクールで、

ほとんど暗唱するほど

シャドーイングした

 

スティーブ・ジョブズの

卒業式メッセージで始まる本書。

カッコ良すぎて、共感タップリ。

 

本書に戻ると、

 

ミーニングノートには、

 

一日3つチャンスを書く。

 

すぐ忘れてしまうので、必ず毎日書く。

 

そのチャンスに意味づけする。

 

そのチャンスを

週単位で繋がりを知り、

月単位で成長や進む道を発見し、

チャンスを大きくしていく自信と戦略を得る。

 

具体的事例が書かれていて、

確かなことだと気づく。

 

きっと私にも出来る!と思う!

 

山田智恵さんの言う通り、

チャンスは繋がっている。

 

繋がっていく、繋げていくことが出来る。

 

私自身に当てはめてみると、

チャンスの繋がりがわかる。

 

著者へのお礼に、

私の小さなチャンスの繋がりを記します。

 

転職する

外資企業なのでTOEIC900点と

会話力アップのため英語スクールに通う→

 

山田智恵さんと知り合う→

その時の担当教師の

友人の通うコーチングスクールで学ぶ→

 

自分のWebサイトを創り

ブログや書評を始める→

山田智恵さんの本を知り、

書評に書く。

 

これ以外にも書ききれないほど、

私のチャンスは繋がっていて

 

今の自分と、価値ある仕事などが存在する。

 

チャンスの機会をくれた人たちに感謝です。

 

すでに輝いている、著者の山田智恵さん。

 

輝く人をつくるKiku塾が

エールを送る、勇気づけするのは、

この言葉。

 

Stay hungry! Stay foolish!

 

チャンスに貪欲に!

という意味でもあると感じます!



書評35

サブスクリプション・マーケティング ものが売れない時代の顧客との関わり方   アン・H・ジャンザー

サブスクリプションとは、定期購読のことである。

古くからは、新聞の月極め購読がある。

 

現代では、モバイルフォンやパッドのデバイスなどから、

音楽・映画・ゲームやアマゾンなどの各種サービス、

パソコンソフト(アドビ)の使用など、

 

月極めの定期購読が非常に多く、

 

企業が売り切りモデルから、

サブスクリプションモデルへと変革し、

成功を収めている。

 

サブスクリプション・モデルで大切にされるのは、

顧客の経験価値の育成に取り組むことであり、

顧客の成功を支援することである。

 

サブスクリプション・モデルは

顧客との契約開始後が、始まり。

 

売り切りモデルは、

売り切ったら後は終わりで、

問い合わせ程度のカスタマーサポートが存在する程度。

 

契約顧客の体験を集め、

その体験を育成し、

その口コミによって、

新しい顧客を獲得する。

 

また、契約顧客に

アップセル(上位品の購入)や

クロスセル(違う分野・サービスの購入)を自然に促す。

 

売るのではなく、

顧客の新しい体験を作ることを、

ビジネス(商品・サービス等)にしている。

 

このカスタマージャーニーを

作っていくことが、

サブスクリプション・マーケティングの成功のポイント。

 

マーケターは自分の組織から飛び出し、

顧客の体験の全体像を把握することに注力する。

 

またマーケティング以外の組織の人も、

マーケティングの手法を活用して、

顧客にメッセージを発することが求められている。

 

サブスクリプション・モデルでは、

顧客に付きまとわない、

ことも重要と述べている。

 

顧客が気持ちよく

ビジネス(商品・サービス)を体験することを

創り出す大切さが解かれている。

 

サブスクリプションに関わらず、

顧客が満足してビジネス(商品・サービス)を

使うことは最も大切なことであり、

 

所有から使用というビジネスに

変わってきていることがよく理解できる。

 

様々な”もの”が、所有から使用に

今後も変わってくるだろう。

 

その要因とビジネス構築に必要なことが

理解できる書である。

 

私は、医師から処方される

医療用医薬品のビジネスに

長く関わってきたが、

 

医療用医薬品は、都度必要な時にのみ

使われるものであり、

所有ビジネスではなく、

使用ビジネスであった。

 

使用ビジネスであるにも関わらず

本書のようなマーケティングを行えていたか?

 

顧客が気持ちよく

ビジネス(商品・サービス)を体験することを

 

新たな体験を創り満足する経験を

 

創り出せていたか?

 

成功した製品は、その通りであったと考えている。

 

あらためて、医療用医薬品のマーケティングについても

関連づけて考えることができた。



書評34

THE TEAM 5つの法則  麻野耕司

著者は、モチベーションクラウドという、

組織状態を見える化して改善コンサルティングを行う

クラウドサービスを提供している会社の取締役である。

 

5000社、100万人以上のデータに基づいた

THE TEAM」の在り方を解説している。

 

まず、チームとグループの違いを定義している。

 

グループは、

二人以上の人間が集まって活動するだけの集団

 

チームは、

共通の目的を持っている集団

 

日本人は、個人より、

全体関係性の世界観を有している国民性であり、

チームとしての活動は、日本人の強みである。

 

事例として、400メートルリレー、

W杯日本ラグビーチームを挙げている。

 

 

チームの5つの法則を

ABCDEの5つの頭文字から取っている。

 

AAim 目標設定

BBoarding 人員設定

CCommunication 意思疎通

DDecision  意思決定

EEngagement  共感創造

 

 

また、チームを

”人材の連携度合い”と

”環境の変化の度合い”の大小から

4つに区分している。

 

サッカー型:人材連携 大、環境変化 大

野球型:人材連携 大、環境変化 小

柔道団体戦型:人材連携 小、環境変化 大

駅伝型:人材連携 小、環境変化 大

 

 

この4つの区分で、ABCD

在り方が変わることを解説している。

 

具体的には

・目標設定と評価 A

・メンバーの入れ替え B

・コミュニケーションの量 C

・チーム内のルールづくり、意思決定 D

 

最後に、

超一流でもモチベーションに左右されるので

Engagementの大切さを解説している。

 

現代の人は、金銭報酬だけでなく、

感情報酬で動く。

 

また、現代に求められるのは、

ルールより、コミュニケーションであり、

コミュニケーションがもたらす

モチベーションの重要性を説いている。

 

 

単純にチームを語るのではなく、

4つにタイプ分けしていることにより、

読者の納得度が高まっていると考える。

 

以心伝心の日本型社会から、

より密なコミュニケーションが必要な社会に

変わっていることを感じた。

 

以心伝心型マネージャーの変革が求められており、

私 菊岡の行なっている対話型コミュニケーター講座が

役立つ裏付けが、ここにもあると勝手に感じている。



書評33

あした死ぬかもよ 人生最後の日に笑って死ねる27の質問 ひすい こうたろう

コーチ仲間の推薦により、本書を手にとってみた。

 

著者は、名言ブログを書き始め

その名言ブログが編集者の目にとまり、

作家デビューして、いくつかの書籍を著している。

 

名言ブログというジャンルを開発した人だけのことはあり、

本書には、私 菊岡のライフ・テーマでもある

「勇気づけ」の名言が溢れている

 

冒頭のネイティブ・アメリカンの言葉

 

「あなたが生まれたとき、あなたは泣いていて、

 周りの人たちは笑っていたでしょう。

 だから、いつかあなたが死ぬ時、

 あなたが笑っていて周りの人が泣いている、

 そんな人生を送りなさい」

 

ナディア・ステアさんの詩

 「もう一度やり直せるなら」

 

生きる力をたくさん与えてくれる

 

『あした死ぬかもよ!』

を考えた時のワークが、

多数掲載されている。

 

どれか一つでもやってみると良い、

と思う。

 

私のやってみたワークは

「死ぬ前にやりたいことリスト10」

 

一つずつ、実現に向かって行動してみよう

という、勇気づけが出来た。

 

私の

死ぬまでにやりたいことリストに、

書籍の出版がある。

 

本書は、名言ブログで培った力を、

再構成すれば、書籍になるということも

教えてくれた。

 

勇気づけられた。

本書に感謝です。

 

勇気づけ・生きる力の充足・補充が必要な人は

ぜひ読んでみてください。



書評32

直感と論理をつなぐ思考法  佐宗邦威

多くの人の「脳の1日」は、

他人モードにハイジャックされた状態

人から受け取った情報に反応している。

 

いつ、何をするか、仕事は? 会議は?

他人の期待・満足に対応している

 

自分モードの時間を持つことも必要。

自分は何をしたいか? 自分はどう思うか?

妄想する時間が必要!

 

 

妄想を引き出し、それを実現化するために

必要な思考法を解説している。

 

 

これまでの思考法と新しい思考法として

思考法を4つに分類・提案

 

 

その4つの思考法とは

・カイゼン思考

・戦略思考

・デザイン思考

・ビジョン思考

 

 

4つの思考の分類には、

以下の軸を定めている。

 

軸1:課題型かビジョン型か

軸2:効率性を求めるか、創造性を求めるか

 

この軸に沿った思考法の分類は、

 

課題・効率性→カイゼン思考

ビジョン・効率性→戦略思考

課題・創造性→デザイン思考

ビジョン・創造性→ビジョン思考

 

 

妄想を引き出して、実現化していくためには

4つの思考法を、適切に用いる

 

 

妄想を引き出すための手法を更に提言

・紙に手書きする

・毎日決まった時間にかく

・何もしない時間をスケジュール化する

・質問する

・好きなものを書き出す

・妄想コーチングを受ける

など

 

 

世の中を大きく動かしてきたのは、

妄想=夢、であり

 

その妄想の具現化する方法は

学び鍛えることができる

 

 

私、菊岡の実施している

潜在価値開発のコーチング、

マーケティングのコンサルティングは

本書のテーマと共通する部分が確実にあった。



書評31

誰でもすぐに戦力になれる未来食堂で働きませんか?  小林せかい

著者は、東京・神保町で、食堂「未来食堂」を経営。

まかないさんと言われる、50分働くと一食分無料サービスという、

誰が働きにくるか、わからない環境で

日々の食堂を運営し、かつ長期的に経営している。

 

本書のテーマは、

「誰でも参加でき、かつ

 お互いの良さを活かし会える

 強いチームを作れるのか?」

 

解は、

最強のチームは、常に成功するチームではありません。

最強のチームは、失敗から進化できるチームです。

 

 

また、解を示し、本書の目次でもある

冒頭のロジックツリーが秀逸である。

ロジックツリーの学びになる。

 

このロジックツリーを

ゆっくり見ていただきたい。

 

 

本書がビジネス書として

役立つことが多く記載されている。

 

 

著者のせかいさんが、経営者として

一人でやらず、誰かと一緒にやる理由は

 

・作業時間が短くなる

・本当に経営者がやるべきことに時間を割ける

・ビジネスを成長させる

・必要なのは結果を出すことであり、

 一人で抱え込むことではない。

 

 

ホワイトカラーの専門職が手伝いに来るが、

頼むことが苦手で、共同作業に慣れていない

また、一人でやった方が早いと思いがち

 

 

この閉じた思考回路を変える必要がある、

まさにその通りと感じる。

 

 

まだまだビジネスに役立つことが掲載されている。

 

 

リーダーの熱量、リーダーが発する空気の伝染、

成功につながるキラー行動の抽出と仕組み化、感情のコントロール方法

 

 

私は、もちろん未来食堂に行ってみた。

思ったより、とても静かに運営されていた。

 

 

1店舗であるので、リーダーである、せかいさんの影響が大きい働き場であると感じた。

 

 

これは、多くの組織の1チーム(組織)単位で考えると同じことが役立つと感じた。

複数を束ねた組織であっても同様に役立つとも感じた。

 

未来食堂には、複数回行くと、その良さがよりわかるとのこと。

 

著者は、他の書作もあり、

他と違う存在感をいかに出すかなど、

ビジネスに役立つことを書いている。

 

なお、未来食堂で、本を購入すると

食事が無料になるようである。